About fertility treatment
不妊治療について
自分で「不妊かな?」と考えるのはどんなときでしょう?
自分たちでタイミングをとっても、不妊でなければ、1生理周期当たりに自然妊娠ができる可能性は30%程度と言われています。従って、不妊因子のないカップル100人が妊娠を希望した場合、最初の周期で30組が妊娠し、残りの70組のうち30%が次の周期に妊娠することになります。
このように計算していくと、不妊因子のないカップルでは1年間に99人、つまりほぼ全員が妊娠することとなりますので、何らかの努力をしても1年間妊娠がない場合には、妊娠しない原因があると考えた方が妥当です。
10回タイミングをとっても妊娠できない場合、治療はともかく、検査や相談をしておくことが重要です。
女性にとって妊娠するチャンスは1年に最大でも12~13回、しかも年齢を重ねるにつれ、妊娠しにくい体になっていきます。
30歳台半ばの方であれば、(うまく卵が成熟する可能性を考えると)、妊娠するチャンスはこれから先100回もありません。
それだけ貴重なチャンスを、予約待ち等により逃してしまうことがないように、当院では、初診の方のご予約は不要としております。
初診日にはある程度お待ちいただくことになるかもしれませんが、来院されたその日から、不妊治療・婦人科治療が開始できるため、貴重な妊娠のチャンスを少しでも多く治療に活かすことができます。
平成22年~令和4年 当法人の治療成績
体外受精件数 | 19976件 |
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人工授精件数 | 16826件(妊娠率 8.4%) |
タイミング妊娠数 | 1591人(累計) |
不育症治療後流産 | 8.5% |
令和4年胚移植あたり妊娠率(令和2年全国平均)
20歳代 | 51.3%(全国平均:47.1%) |
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30歳代前半 | 51.3%(全国平均:44.7%) |
30歳代後半 | 45.9%(全国平均:38.0%) |
40歳代前半 | 37.9%(全国平均:22.6%) |
40歳代後半 | 23.4%(全国平均:6.5%) |
当院では、原則として治療法のステップアップのご希望については、患者様のお申し出に沿って行うこととしております。
もちろん、年齢的に体外受精が望ましい、精子の状態が悪いため人工授精でなければ妊娠が期待できない等の場合は、医師・コーディネーター等から、患者様にあった治療をお勧めいたしますが、あくまでも、患者様のご希望される治療を、ご希望される限り継続していただくことを第一としております。
また、患者さまの治療歴や年齢を問わず、治療をご希望されるすべての患者さまのお手伝いをします。40歳代後半の方、他院で反復不成功、持病や肥満、他院で治療を諦めるよう言われた方も多数治療を行っています。それでもなお全国平均より高い妊娠率を誇っています。
About the number of hospital visits
通院回数について
当院では患者様の時間的・経済的ご負担を減らすため、最小限の通院回数で済むように心がけています。通院回数は最小限とし、朝早い時間の診察や採血の対応、外出時間を設ける等できる限りお仕事をされている方や遠くから通われている方でも受診がしやすいようさせていただいております。
お仕事をしながら通院できるのか、遠いけれど通院ができるのか等、通院回数に不安のある方も是非一度ご相談ください。
通院回数の目安(一生理周期あたり)
タイミング法 | 排卵前 | 1回程度 | |||
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人工授精 | 排卵前 | 人工授精当日 | 2回程度 | ||
ART(採卵) | 生理1~4日目 | 生理7~10日目 | 生理12~14日目 | 採卵当日 | 4回程度 |
ART(胚移植) | 生理1~3日目 | 生理9~11日 | 胚移植当日 | 妊娠判定 | 4回程度 |
※1回の受診時間の目安は概ね1.5~2.5時間(採血結果待ち1時間を含む)です