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体外受精・顕微授精について

体外受精とは、本来体内でおこる受精や胚発生を体外で行い、受精後に一定期間培養した胚を子宮内に戻す方法です。体外受精の適応となる方は、これ以外の治療によっては妊娠の可能性がないか、極めて低いと判断されている方ですが、タイミング指導、人工授精を繰り返しても妊娠に至らない方なども対象となります。体外受精というと、かつては試験管ベビーなどと称され極めて特殊な医療と思われがちですが、H22年の統計では37人に1人、つまり学校のクラスに1~2人は体外受精で生まれてきており、障害を有する確率も自然の妊娠とほとんど変わりません。事実、当院の理事長夫妻は、体外受精で子どもを授かっておりますし、当院で妊娠された多数の方からの出産のご連絡などを拝見しても、いわれのない偏見がまさに何の意味もないことを私たちは実感しています。

体外受精と顕微授精の違いは受精させる方法です。体外受精は、卵子に精子を振りかけて受精させます。顕微授精は、精子の数が少ない場合や運動率が悪い場合などに、1個の精子を卵子の中に直接注入して受精させます。顕微授精は児の長期予後を含め、まだ判明していない点もありますが、日本産婦人科学会の統計ではH15年度から顕微授精の治療周期の方が体外受精を上回っており、現在では体外受精と同じようにスタンダードな治療であることが伺えます。当院では熟練した培養士が実施していますので、安心してお任せいただけると思います。

妊娠率は不妊治療の中で最も高く、日本産婦人科学会の統計によると20~30%とされています。当院では、さまざまな最新技術や手法を取り入れることで、20歳代で約60%、以降、年齢により徐々に妊娠率は低くなりますが、40歳代でも20%以上の妊娠率を誇っています。

当院が採用している基本方針は「自然周期法」です。
かつて広く行われてきた体外受精の方法は、薬物で下垂体の機能を停止させ(ダウンレギュレーション)、人工的に排卵をさせないようにしたうえで、その間に注射等で刺激を加え、卵子を採取するやり方が行われていました。自然周期法は、この人工的な下垂体機能抑制を行わない方法です。下垂体機能抑制を行わないということは、不要な薬物の影響を排除できる、下垂体の機能回復を待つ必要がない(一度下垂体機能抑制を行うと3か月から半年間は機能が回復しません)等のメリットがある反面、自然に排卵してしまう可能性もあります。
ですから、自然周期法では、患者様それぞれに合わせ、卵胞の発育状態、卵巣の反応、排卵のタイミングなどを慎重に見極めていかなくてはならず、患者様おひとりおひとりに、丁寧にカスタマイズを行うことになります。
しかし、ネットなどの一部の情報や、自然周期法に詳しくないドクターなどでは、低刺激法と自然周期法を混同されている場合があります。自然周期法はイコール低刺激法ではありません。ダウンレギュレーション(脳下垂体の機能を一時的に壊すこと)を行わないだけです。卵子が育ちそうな周期には排卵誘発剤の連日注射をすることもありますし、卵巣年齢・実年齢の高い方には内服薬のみで卵巣のダメージを最小限に抑えて、良質な卵子が育つようにします。自然周期法には、ダウンレギュレーションという余分な侵襲行為を行わず、その方のその周期に応じ、完全非投薬、内服薬投与、内服薬や注射併用等、患者様にあわせた薬剤を選択し、良質卵子を採取します。その結果、卵子数が少ないこともあれば、数十個採卵できる場合もあります。

私たちは、患者様への副作用、薬剤の費用、卵子の質への影響を考えれば、やみくもに卵胞の発育のみを促す、旧来のやり方は必ずしもベストではないと考えています。そしてなにより、当院で多くの患者様が妊娠され、赤ちゃんをその胸に抱かれているという実績が、私たちの治療方針の支えとなっています。

また、着床障害対策や胚移植方法への工夫など、様々な最新技術を積極的に採用しており、全国平均より高い妊娠率を達成することができています。

なお、体外受精・顕微授精は原則として全ての診療が保険外診療となります。

体外受精 ※患者様一人ひとりの状態に応じて採卵の計画をたてます。すべてがこのスケジュールで進むわけではありません

生理3日目

ホルモンの状態や子宮、卵巣の状態をチェックし、採卵に適した周期であるか確認します。卵胞の発育を助けるお薬をお渡しし、採卵が決定する日まで内服をしていただきます。

生理7~10日目

ホルモン採血の結果と内診の結果から次回の予約日を決定します。必要に応じ、注射を行います。卵胞の育ち具合によっては、来院していただく回数が多くなる場合があります。

生理12~14日目

ホルモン採血と超音波検査の結果から、採卵日が決定します。 指定された時刻に点鼻薬を使用し、卵胞の最終成熟を促します。

採卵

膣から超音波ガイド下に細い針を刺入し排卵直前の卵子を卵巣から採取します。ベテランの医師やスタッフ、そして他院よりも細い針を使用しているので痛みもほとんどなく、大多数の方が無麻酔で採卵を行っています。そのため、採卵後はお仕事も可能です。

採卵は手術室で行います。リラックスして採卵ができるように採卵の間スタッフがつきそわせていただきます。貴重な体験である採卵をモニターで確認できます。

受精

顕微授精 体外受精

受精方法はconventional-IVF(体外受精)とICSI(顕微授精)があります。

体外受精は、採卵された卵子と調整された精子を一緒に培養(媒精)する方法です。

顕微授精とは、顕微鏡下で卵子に極めて細いガラス針で精子を注入する方法です。理論的には、卵子1個に対して良好な運動精子が1個あれば顕微授精が可能となります。

受精確認は採卵翌日にお問い合せ下さい。

受精した卵子は温度、湿度、ガスの濃度などを厳密に管理したインキュベーター(孵卵器)という装置で培養します。

当院では個別管理が可能で、取り違いを防止できる新しいインキュベータを多数導入し、24時間大切に患者様からおあずかりした胚を培養しています。培養結果等、お聞きになりたいことがございましたら培養士にお声かけください。

0日目 1日目 2日目 3日目 4日目 5~6日目 採卵 受精卵 4細胞期 8細胞期 桑実胚 胚盤胞

採卵周期

例)35歳、採卵

【1周期】
診療費用 (3日目) 9,800円
 
診療費用 (7日~10目) 9,800円
 
診療費用 (12日~14日目) 9,800円
 
採卵当日 採卵 199,800円
年齢加算 9,800円
 

合計

239,000円

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