生殖補助医療(ART)

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Assisted reproductive technology

生殖補助医療(ART)

生殖補助医療(ART)とは、卵子を採取する「採卵」、体外で卵子と精子を受精させる「体外受精」や「顕微授精」、受精卵を子宮内に移植する胚移植などを含む医療技術の総称です。ARTの妊娠率は不妊治療の中で最も高く、日本産婦人科学会の統計によると20~30%とされています。当院では、さまざまな最新技術や手法を取り入れることで、20歳代で約60%、以降年齢により徐々に妊娠率は低くなりますが、40歳代でも20%以上の妊娠率を誇っています。
令和4年4月よりARTは保険診療になりました。 治療開始時の女性の年齢が40歳未満では子ども1人につき6回まで、40歳以上43歳未満では3回まで保険適用での治療が受けられます。43歳以上の方は全額自己負担となります。尚、当院では治療を継続されている方に対して減免制度を設けています。

ART

※患者様一人ひとりの状態に応じて排卵の計画をたてます。
すべてがこのスケジュールで進むわけではありません。

生理1~3日目

ホルモンの状態や子宮、卵巣の状態をチェックし、採卵に適した周期であるか確認します。
卵胞の発育を助けるお薬をお渡しし、採卵が決定する日まで内服をしていただきます。

生理6~10日目

ホルモン採血の結果と内診の結果から次回の予約日を決定します。必要に応じ、注射を行います。
卵胞の育ち具合によっては、来院していただく回数が多くなる場合があります。

生理12~14日目

ホルモン採血と超音波検査の結果から、採卵日が決定します。
指定された時刻に点鼻薬を使用し、卵胞の最終成熟を促します。

採卵

採卵

膣から超音波ガイド下に細い針を刺入し排卵直前の卵子を卵巣から採取します。
注射針と同様の細い針を使用しているので痛みも少なく、大多数の方が無麻酔で採卵を行っています。
そのため、採卵後はお仕事も可能です。
採卵は手術室で行います。リラックスして採卵ができるように採卵の間スタッフがつきそわせていただきます。

受精

受精

受精方法はconventional-IVF(体外受精)とICSI(顕微授精)があります。
体外受精は、採卵された卵子と調整された精子を一緒に培養(媒精)する方法です。
顕微授精とは、顕微鏡下で卵子に極めて細い針で精子を注入する方法です。
また顕微授精においては、カルシウムイオノフォアを使用した卵子活性化処理も行っております。

培養

培養

受精した卵子は温度、湿度、ガスの濃度などを厳密に管理したインキュベーター(孵卵器)という装置で培養します。
初期胚は受精後2日目に、胚盤胞は5~6日目に凍結します。

胚移植

胚移植

体外で受精させ、発育させた胚を子宮腔内に戻すことを胚移植といいます。
採卵した周期に戻す新鮮胚移植と、採卵周期には移植せずに一旦胚を凍結して、ホルモンや子宮の状態を整え翌周期以降に戻す凍結融解胚移植のいずれかの方法があります。
凍結融解胚移植には、薬を使用することなく自然のホルモン状態で戻す自然周期移植と、ホルモン剤にてホルモンの状態をコントロールして戻すホルモン補充周期移植の2つの方法があります。

当院の胚移植では、妊娠率を4~10%程度向上させることを目的として、原則全ての胚移植において着床を促進する胚接着因子を含む培養液での移植を行っています。また、胚の周りにある透明帯という卵の殻にあたるものを、一部切開、もしくは薄くし、成長した胚が透明帯から脱出しやすくするために、レーザーによるAssisted Hatching(孵化補助法)も行っております。

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