男性不妊について

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Male infertility

男性不妊について

世界保健機関による調査では不妊原因は女性由来が41%、男性由来が24%、男女共に原因ありが24%、原因不明が11%であるといわれています。つまり、不妊でお悩みのカップルでは、約半数に男性に何らかの原因があることになります。男性不妊の原因として考えられることは、射精の異常と精子の異常の2つに大別できます。
なお、男性不妊の検査は精液検査(一般検査・精密検査)、血液検査があります。

精液の検査

精液一般検査

グルームチェックで対応しています。治療中必要があれば保険適応となります。
一度の射精で放出される精液の量や精子の数、運動率などを調べる検査です。一定の数、運動率が確保されていなければ妊娠率が低下しますので、人工授精や体外受精、顕微授精をお勧めします。

精液精密検査

グルームチェックで対応しています。
精液検査の数値が正常、軽度の異常であっても隠れた男性不妊の要因が存在する場合があります。近年注目されている精液精密検査として、精子クロマチン構造検査、精子酸化ストレス検査があり、当院でもブライダルチェック(グルームチェック)の精密オプション検査として実施しています。これらの結果が悪い場合は、自然妊娠・一般不妊治療での妊娠率が低下し、顕微授精が推奨されます。

精子クロマチン構造検査(DFI検査)

精子の頭部には遺伝情報であるDNAが含まれていますが、そのうち一定の割合は損傷しています。通常の精液検査(濃度、運動率、正常形態率等)は問題ない場合であっても、DNAの損傷率が高いことがあり、DFI検査は、精子のDNA損傷率を検出する検査です。

精子酸化ストレス検査

活性酸素等による酸化ストレスは、細胞損傷の大きな原因であり、精子に対しても細胞障害を来たし、男性不妊の原因となります。精子酸化ストレス検査は、精子がさらされている酸化ストレスの状態を検出する検査です。

男性ホルモン検査

グルームチェックで対応しています。治療中必要があれば保険適応となります。
主にLHとFSHとテストステロンを測ります。LH、FSHは清掃に作用する下垂体ホルモンで、男性ホルモンの分泌や精子の形成をコントロールしています。テストステロンは男性ホルモンの代表的なものであり、LH(黄体刺激ホルモン)の刺激を受けて精巣内で作られます。

ブライダルチェック

射精の異常

勃起障害

勃起障害、いわゆる勃起不全(ED)に対しては、まず、強壮作用のあるサプリメントによる性欲増強に始まり、ED治療薬の処方などを行います。2022年4月からED治療薬は不妊治療で保険適用になり、以前よりお求めやすくなりました。尚、薬の処方はパートナーさまが当院で不妊治療されている方に限ります。また心臓に疾患等がある方はご使用できません。

膣内射精障害

膣内射精障害は、勃起はするものの性交渉で膣内に射精が困難であるという例です。この場合、マスターベーションでの射精は可能であることがほとんどです。不妊治療で夫婦生活の日時を指定することにより心理的負担が増大してしまうことも多いため、人工授精などによる早めの治療を選択される方が多いのが現状です。

精子の異常

当院では精液量は1.5ml以上、濃度が精液1mlあたり2,000万~3,000万程度以上、運動率は約50%以上、奇形率は約30%以下というのを一つの目安としております。また、精子特性分析装置(SQAクイックチェック)を導入しており、受精に重要とされる高速精子濃度や精子自動性指数など、精液の質に対する定量的評価も行っております。

乏精子症

精液の濃度が2,000万/mlに満たないものを乏精子症といいます。

精子無力症

動いている精子が少ない場合、または高速で直進している精子が少ない場合を精子無力症といいます。

奇形精子症

奇形精子とは、正常の形態をしていないものを指します。奇形精子が多く、正常形態精子が少ない場合を奇形精子症といいます。 この場合、相対的に正常受精可能な精子が少なくなり自然妊娠が困難になります。

精子の異常に対する治療法

乏精子症・精子無力症、奇形精子症ともに、軽度であれば精子の異常を改善する方法として、一般的に行われているのはサプリメントの活用です。カルニチンをはじめとした成分が、精子の運動率改善に有効とされています。また、セレン等の微量元素は精子の形成に必要不可欠であるため、サプリメントとして一定の量を摂取するほうが良いと考えます。当院が開発したオリジナルサプリメントは、これらの精子の運動率改善効果のある物質や、精子形成に必要な栄養素等を豊富に配合してあるため、3ヶ月以上内服し、運動率等の改善が認められた方が多数いらっしゃいます。
中等度であれば人工授精を行うことで妊娠率が改善します。 重度であれば顕微授精の適応となります。

サプリ購入

無精子症

無精子症とは、射精された精液の中に精子が認められない状態のことをいい、男性不妊のうちおよそ20~30%を占めるといわれています。無精子症は大きく分けて閉塞性無精子症、非閉塞性無精子症の2つに分類することができます。

閉塞性無精子症

精巣で精子は作られているが、うまく射出できずに停滞してしまっている状態です。

非閉塞性無精子症

精子の通り道である精路の明らかな閉塞を認めないにもかかわらず、射出された精液の中に精子が確認できない状態です。

無精子症の原因は様々で不明な事も多いですが、⾎液中のホルモン検査や染⾊体検査などで原因がわかる事もあります。

無精子症の治療法

閉塞性無精子症の場合、精巣上体精子回収術(MESA)または経皮的精巣上体精子回収術(PESA)により、精子を精巣上体という部位から回収してくる手術を行います。非閉塞性無精子症の場合は、精巣内精子回収術(c-TESE)または顕微鏡下精巣内精子回収術(MD-TESE)により、精巣内の組織から精子を回収します。回収された精子は顕微授精により卵子と受精させ、培養した後に胚移植を行います。
これらの手術は、名古屋市立大学病院泌尿器科と提携し、同病院で手術を受けていただくこととしております。

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