Timing guidance
タイミング指導
医師の指導のもと、ホルモン値や卵胞の状態を計測しつつタイミングをはかり、夫婦生活を行っていただく方法です。一般の医療機関では、超音波検査で卵胞のサイズを計測するのみでタイミング指導を行っているところがほとんどですが、当院では迅速ホルモン測定装置で必要なホルモンを測定することにより、卵胞の成熟、排卵時期等を判断しています。血液検査の結果が出るまでに1時間程度必要となりますが、極めて精度の高いタイミング指導を実施しています。
なお、不妊症でお悩みの方のほとんどは、基礎体温の計測等を行いながら、自らタイミングを計り夫婦生活を送っているにも関わらず、数年間妊娠しないようなケースが多くあります。この場合、精液・卵巣・卵管・子宮等に何の問題もなければ、ピックアップ障害の疑いがあるため、タイミング法を実施せず、人工授精や体外受精から治療を開始する場合もあります。
生理2~5日
あらかじめ排卵誘発剤が処方されている場合は、排卵前の通院のみになります。事前に処方がない場合は生理の最初に来院していただき、ホルモンの状態や子宮・卵巣の状態をチェックすることがあります。
排卵前
血液検査と超音波検査を実施し、卵胞の成熟をみます。診察前にホルモン採血を行います。結果が出るまで1時間程度かかります。卵胞が成熟しているようなら、タイミングを取っていただく日程をお伝えします。
排卵日
指定日にタイミングを取っていただき、妊娠を補助するため、黄体ホルモン剤を内服してもらいます。
※すべてがこのスケジュールで進むわけではありません。
※タイミング法は原則として保険診療となります。
ただし、保険診療では検査の回数、排卵誘発剤を使用しなければ超音波検査は実施できないなど、様々な制限があります。
タイミング法モデルケース 生理周期28日
タイミング法 標準来院回数1回